2016年8月19日発売予定の女性向けPCゲーム『罪喰い~千の呪い、千の祈り~』。
『越えざるは紅い花』・『NOISE』などで知られるOperettaさんの新作ということで、意気揚々と体験版をダウンロード!
体験版は序章までで、筆者は1時間少々でプレイすることができました。
今回はこの体験版の感想をお伝えします!
『罪喰い~千の呪い、千の祈り~』とは
現代を舞台に、前世の呪いを受けた主人公の少女が恋愛や戦いを通して、
輪廻転生に隠された真実に迫っていく女性向けAVGです。
【あらすじ】
平穏な高校生活を送っていた、主人公・庵崎薫(声:内田愛美)。
ある日の学校からの帰り道、突如不振な男に襲われ、死の淵に追いやられてしまう。
薫を救ったのは、永海連(声:赤羽根健治)と名乗る美少年。
連は虫の息となっていた薫に、甘い口づけを施す。
すると薫は何事もなかったかのように癒されたが…これは呪われた運命の入り口に過ぎなかった。
この事件を皮切りに、薫の日常が一変。
己の運命に葛藤しながら生きていくこととなる。
プレイレビュー:序盤
最初は平安時代(?)のような過去からスタートします。
連記「その世羅様を自らの手で殺しておきながら『救いたかった』などと、どの口がおっしゃるのだろうと思いまして」
守人「私は世羅を愛していた」
イケメン2人が命をかけた戦いを繰り広げている場面でした。
意味深な会話が終わったところで現代に飛び、物語が進んでいきます。
主人公・薫の平穏な学校生活、友達との会話、放課後のひととき…と、薫目線で物語に感情移入しやすい序盤です。
グラフィックが綺麗で、心理描写も細かく丁寧な印象を受けました。
そしてある日、薫の親友が不審者に襲われます。
この事件がキッカケで薫が「上樹の一族」※に覚醒しました。
※「上樹の一族」とは
その昔、神とも呼ばれるほどの強大な力を持っていた一族。
しかしそれが原因で、人間から迫害を受け、隠れるように生活していた。
元々は人間を含めた大地の命を見守るために遣わされた一族だったが、
歴史の中で人間を殲滅しようとする派、人間を擁護する派に分裂してしまった。
薫は不審者との闘いで、ある意識が芽生えます。
「でも唐突に、猛烈に、・・・・・食欲がわいた。とにかく男を取り入れたくてたまらない」
この意識は「世羅姫」というお姫様から生まれるものでした。
世羅姫は「上樹の一族」の中でも人間を殲滅しようとする派でしたが、殺され、呪いをかけられてしまいます。
呪いとは、タイトルにもなっている「千の大罪を喰らうまで贖われない」というものでした。
薫はこの世羅姫の生まれ変わりなので、このような意識が出てきたわけですね。
不思議な力で不審者を体に取り入れた薫は、気分が悪くなって倒れてしまいます。
そこで現れたのが、謎の美少年・永海連(声:赤羽根健治)でした。
連は「調整」と称し、薫にキスをします。
それで薫は救われたのですが、自分は「上樹の一族」という存在で人間ではないことを知ります。
そして、世羅姫の生まれ変わりであること、連が世羅姫の従者であることなども教えられるのでした。
以後薫は、罪人を食らうことで生き続けることができるようになります。
人を食べるという少々グロテスクなことに罪悪感を覚える薫でしたが、
連に「君が(罪人を)喰らえば、救える命がある」と言われ、徐々に慣れていく模様が描かれます。
主人公が罪人を喰らうことに対し、早く慣れすぎている気がしなくもないのですが、
今後物語が進むにつれ、運命を受け入れながらも葛藤する姿が見えてくるのかな…と期待しています。
プレイレビュー:中盤
世羅姫には、婚約者である「守人」(声:小野友樹)がいました。
しかしこの守人こそが、世羅姫を殺した張本人。
いつものように薫が罪喰いの儀式を終えた中盤で、この守人も登場します。
自分に付いてくるよう強引に薫を連れて行こうとする守人に対し、阻止しようと奮闘する連。
連は世羅姫の従者だったので、世羅姫を殺した守人には相当な恨みを持っていることが想像できるのですが、どうやらそれだけではなさそうです。
現段階では世羅姫、守人、連(過去では連記と呼ばれています)の関係性すべてを把握することはできませんでした。
開始直後の過去のシーンで、守人と連記の言い合うシーンが垣間見えましたが、過去に何があったんでしょうか…?
本編で明かされるのが楽しみですね。
守人と連はメイン攻略キャラと設定されています。
おそらく最初から攻略できるのでしょうが、2人の確執が凄すぎて、どちらを選んだにしても波乱の恋模様となりそうです。
連も守人も薫のことが大好きすぎて、取り合いになる様子が想像できます。
プレイレビュー:終盤
そして体験版の終盤に、少しだけ至央(声:立花慎之助)という青年が登場しました。
過去から現在に至るまで、世羅姫を殺そうとする「陸(くが)一族」の御曹司ですが、彼もメイン攻略キャラのようです。
世羅姫とは因縁がある関係性のようですが、まだまだ謎めいた存在と感じました。
体験版は、至央が薫を襲撃しようと企てたところで終了します。
体験版プレイを終えて
設定や人間関係に疑問が残るものの、早く続きをプレイしたい気持ちになりました!
むしろ疑問が残ったからこそ、本編が気になって仕方ありません。
グラフィックもさすがPCゲームといった感じで、流れるような動きと綺麗な色彩に目を奪われました。
薫の罪喰いシーンでは、全体的に淡く透明感のある色使いになります。
人を食べてしまうという衝撃的なシーンではありますが、血しぶきが飛ぶわけでもなく、
グロテスクな表現が出てくるわけでもありません。
そこは乙女ゲームですから、人物や背景描写が繊細で艶やかです。
タイトルこそ一瞬戸惑いますが、ホラー要素は皆無なので、怖い要素が苦手な人も安心してプレイできる作品です。
発売開始まであと少しと迫ってきました。
罪を喰らいながら生きていくことになった薫が、戸惑いながらも己の運命に立ち向かい、成長していく様子がとても楽しみです。
薫が初めて知ることになるであろう淡い恋心と美麗なグラフィックが、プレイヤーをキュンキュンさせてくれることでしょう!
PCの動作環境をしっかり整えて、楽しみに待ちましょう!
作品情報
体験版は公式サイトの「スペシャル」ページよりダウンロードできます。
タイトル | 『罪喰い~千の呪い、千の祈り~』 |
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キャスト
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赤羽根健治、小野友樹、立花慎之介、竹本英史、榎木淳弥、ほか |
発売日 | 2016年8月19日 |
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動作環境 | Windows 2000/XP/Vista/7/8/10 |
価格(※) | 7,000円+税 |
対象年齢 | 全年齢対象 |
シナリオ | メインシナリオ:松竹梅 サブシナリオ:中条ローザ/三瀬きりん/草木ネムル |
イラスト | 天津凪 |
ブランド | Operetta |
公式サイト | http://www.ignote.net/operetta/tumikui/ |
※本記事は独自企画となります。レビュー内容はあくまでも個人の感想です。ゲーム内容に関するお問い合わせは公式サイト様へお願い致します。
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