今回は、2016年8月18日(木)にオトメイトから発売された、PlayStation®Vita用ソフト『Collar×Malice』をご紹介いたします。
物語の舞台は20XX年の新宿。
凄惨な連続凶悪事件、通称【X-Day事件】に巻き込まれた警察官の主人公・星野市香が、魅力的な男性たちと事件の解決を目指すクライムサスペンスです。
キャラクターデザインと原画を手がけるのは、人気イラストレーターの花邑まい氏。
美麗なビジュアルと、疾走感あふれる主題歌がマッチしたオープニングに心が高鳴り、プレイ開始直後からワクワクドキドキが止まらない作品となっています。
それでは、ダーク寄りな作品が大好きな筆者をすっかり虜にした、「カラマリ」の魅力を、たっぷりお届けします!
作品概要
「この首輪をはめたのは、誰?」
連続凶悪事件―通称 【X-Day事件】 が起き、
危険な街となってしまった新宿で、警察官として働く主人公。
地域の安全のために日々奔走していた彼女は、
ある夜、何者かに襲われ、
毒が内蔵された首輪をはめられてしまう。
混乱する主人公の目の前に現れたのは、素性の怪しい男性たち。
元警察組織に所属していた彼らは、独自で凶悪事件を捜査しているのだという。
彼らを信用していいのかわからないまま、
突如、大事件の鍵を握る存在となってしまった主人公。
死と隣り合わせの首輪を外すため、
悪意に包まれた新宿を解放するため、
彼らと共に捜査を開始することになるが―――。
◆プロモーションムービー
◆キャスト
柳愛時 (CV:森田成一)
岡崎契 (CV:梶裕貴)
榎本峰雄(CV:斉藤壮馬)
笹塚尊 (CV:浪川大輔)
白石景之(CV:木村良平)
ゲームレビュー
ストーリー
警察官拉致殺害事件や中学校爆破事件など、次々と起こる凄惨な事件に終始ハラハラが止まりません!
物語の主軸は事件を追うことですが、攻略対象キャラクターとの甘い展開もしっかりと描かれており、事件を追うスリルと、彼とのラブラブなエピソードで2つの「ドキドキ」を味わうことができます。双方がお互いの「ドキドキ」を引き立てており、彼と2人っきりのシーンでは、このまま時間が止まればいいのに、とキュンキュンしてしまいました!
1キャラクターあたりのクリアにかかった時間は7時間ほど。
バッドエンドリストがないので、筆者は周回プレイで少し時間がかかりましたが、45時間ほどでトロフィーをコンプリートすることができました。
ハラハラドキドキがギュッと濃縮された事件に加え、キャラクターとの甘~い交流もたっぷり楽しめます。
システム
本作の特徴として、事件現場や怪しい場所を探索する「探索パート」、パートナーと共に事件の整理をする「推理選択肢」、犯人確保の際などに射撃をする「トリガーシステム」といった特殊システム演出があります。
これらのシステムを使って事件の真相を追っていくのですが、
……なんだか、難しそうな印象ですよね? しかし、安心してください!
いつもミステリードラマの犯人をなかなか見破ることができない筆者でも、ちゃんと犯人に辿りつくことができました!
怪しい場所を全部調べ終わるまで先に進めなかったり、パートナーとの会話の中に事件を解決するヒントが散りばめられていたりと、プレイヤーを真実に導いてくれます。
犯人が自力で分かった時は、思わず興奮してしまいました!
「トリガーシステム」では、失敗がバッドエンドに直結している場合もあり、緊張してしまってついつい撃ち損ねたりもしましたが、こちらも大丈夫。数回繰り返しているうちに、簡単にタイミングを掴めるようになりました。
また、盛りだくさんなクリア特典も、注目してほしいポイントです。
キャラクターを攻略するごとに、フルボイスの自己紹介や、「待ち合わせ」や「手をつなぐ」といった色々なシチュエーションに対する彼の反応などを見ることができます。とりわけ、それぞれの彼視点で語られるショートストーリーは、また一段とキュンキュンするエピソードになっています。
いつもは穏やかな岡崎が嫉妬心を剥き出しにて独占してきたり、大人の余裕たっぷりの柳がキスをおねだりしたり、言葉で伝えるのが苦手な笹塚の大胆な愛情表現が見られたり、などなど……!
とにかく甘いハッピーエンドの後日談は、“こんなに彼に愛されているなんて!”と、本当に幸せな気持ちになってしまいます!!
キャラクター
攻略対象キャラクターの中から、筆者おすすめの3キャラクターをピックアップしてご紹介します。
元警視庁・捜査一課にいた経歴を持ち、現在は独自にX-Day事件を追っている元警察官です。
元警察官が集まる“探偵事務所”ではお父さん的役割で、包容力のある頼もしい男性。思慮深く、優しく、料理もできる、まさに王道中の王道のメインヒーローです!
柳はどのルートでも主人公を気遣い、悩んでいる時はさりげなく導いてくれます。
あまりにも理想的な彼氏なので、完全無欠のように感じてしまいますが、意外にも彼は恋愛に奥手。主人公から向けられる好意に消極的で、プレイ中はとても焦れったい気持ちになりました。
ですが、主人公と恋人関係になった後は、照れて気恥ずかしそうな表情や、他のメンバーに嫉妬する姿を見ることができます。普段はクールな彼が、主人公だけに見せる姿は必見です!
また、柳ルートは彼以外の4名をクリア後に解放されます。
解放時の格好良い演出と特別なプロローグはお見逃しなく!
エンディングでは、他の攻略キャラクターと異なるエンディングテーマ曲がラストをさらに盛り上げてくれます。涙なくしては語れない、フィナーレを飾るに相応しい大団円でした。
探偵事務所のメンバーを警護する任務についているSPです。
ふんわりとした雰囲気の持ち主で、彼と接するとついつい気を許してしまい、気がつけば彼のペースに巻き込まれてしまいます。
けれど、岡崎はSPの仕事に誇りを持っており、譲れない信念、何を犠牲にしても叶えたい願い、そして、いつもの雰囲気からは想像できないほど強い意志を秘めています。
主人公の気持ちに敏感で、少しでも悲しい顔をしていると慰めてくれたり、励ましてくれる一方で、甘やかすだけでなく、自信をなくしてブレそうになる主人公に警察官としての信条を諭す厳しい面も。
2人に心の距離ができてしまった後、主人公が岡崎に本心をぶつけるシーンがとても印象に残っています。守られるだけだった主人公が強い女性へと成長し、愛する彼を守ろうとする姿には、感慨深い気持ちでいっぱいになりました。
警視庁科学捜査研究所に所属するプロファイラーです。
とても意地悪な性格ですが、猫好きで根は優しく、要所要所で主人公を励ましてくれます。
興味があることにはとことんのめり込みますが、その他のことには全く無関心なので、初めの頃の白石はパートナーになった主人公の名前すら覚えてくれませんでした。
人の気持ちに鈍感で、無意識の内に相手を怒らせてばかりいる白石と、他人思いで一生懸命な主人公。根本的に正反対な2人は何度も激しく衝突します。
そんな中で、白石は主人公に興味を持ち、人との距離の縮め方を学んでいきます。
デキる男が見せる初々しい姿に愛おしさがあふれて止まりませんでした!
真っすぐな想いで心が繋がった2人が迎えるエンディングは全ルートの中で一番切なく、筆者は久しぶりに声をあげて泣きじゃくってしまったほどです。
レビューまとめ
連続凶悪事件が題材のため、全体的に暗いお話と思われるかもしれませんが、攻略キャラクターの一人である「榎本峰雄」(CV:斉藤壮馬)がムードメーカーとして明るい雰囲気を醸し出しているので、コミカルなシーンも多く楽しめます。
加えて、キャラクター同士の掛け合いもテンポが良く、鋭いツッコミやほのぼのした空気は、何度もプレイしたくなるほど楽しいです!
また、警察組織の人々やテロ組織のメンバー、主人公の弟など、サブキャラクターも多数登場し、そのキャストも豪華です。
複雑に絡み合う人間関係が織り成す重厚なストーリーは、プレイを重ねる度に新たな発見があり、怒り・悲しみ・愛しさなど様々な感情で心を揺さぶられます。
推理パートもありますが、サスペンスやミステリー初心者の方もつまずくことなく楽しめる難易度となっています。
事件の黒幕はいったい誰なのか?犯人の目的とは?
様々な正義と愛が暴く「真実」を、是非、貴女の目で確かめてくださいね!
こんな人におすすめ
サスペンスドラマや、ミステリードラマが好きな人
ハラハラ感とドキドキ感を両方楽しみたい人
ダークで切ないストーリー、泣けるストーリーが好きな人
タイトル | 『Collar×Malice』 |
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対応機種 | PlayStation®Vita ※PlayStation®Vita TV対応 |
CERO | 「C」(15歳以上対象) |
ブランド | オトメイト |
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