ミュージカル『刀剣乱舞』2016年を締めくくるお祭り!『真剣乱舞祭2016』レポート

「物なりや……人なりや……」
そんな印象的なセリフと梵鐘が響く中、面をかぶった人影に囲まれて囚われの身となった加州清光(演:佐藤流司)。人影の正体は、加州はどうなってしまうのか。

2016年12月13日、そして20、21日。2016年のミュージカル『刀剣乱舞』を締めくくるライブ『真剣乱舞祭2016』が行われました。

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭 2016~

大阪城ホール2公演、両国国技館4公演という限られた公演数でしたが、ミュージカル『刀剣乱舞』に登場した刀剣のみならず、本公演に登場した歴史上の人物たちも出演。歌って踊って芝居をしてと、まさに祭りのようなにぎやかさ。今回は、通称「らぶフェス」両国国技館公演の様子をレポートいたします。

ミュージカル『刀剣乱舞』のおさらい

まずはミュージカル『刀剣乱舞』のおさらいから。『刀剣乱舞』はブラウザゲームが原作ですが、ミュージカルの他にも舞台、アニメとメディアミックスが盛んです。プレイヤーの数だけ拠点である本丸があり、登場する刀剣男士たちはすべて別の主によって顕現されているという「別本丸」という考え方が大前提。

2016年はミュージカル、舞台ともに三日月宗近が登場しましたが、舞台では鈴木拡樹さん、ミュージカルでは黒羽麻璃央さんが演じています。基本的な性格は同じですが、ミュージカルではおちゃめ成分が多め、舞台では刀剣男士のまとめ役としての落ち着いた面が前面に出ているなど、同じキャラクターでも少し違った個性が出てくるところもポイントです。

ミュージカル『刀剣乱舞』の本丸は1作目、2作目ともに同じ本丸で、同じ主に顕現された刀剣男士たちが登場します。1作目となる『阿津賀志山異聞』は初期刀であり部隊長である加州清光(演:佐藤流司)が、三日月宗近(演:黒羽麻璃央)、今剣(演:大平峻也)、岩融(演:佐伯大地)、石切丸(演:崎山つばさ)、小狐丸(演:北園涼)といった三条派の刀とともに、源義経に関わる歴史を守る中で、成長する姿を描きました。

2作目となる『幕末天狼傳』は、新選組の刀たちを中心とした物語。部隊長を務めたのは蜂須賀虎徹(演:高橋健介)で、加州清光のほか、長曽祢虎徹(演:伊万里有)、和泉守兼定(演:有澤樟太郎)、堀川国広(演:小越勇輝)、大和守安定(演:鳥越裕貴)が、新選組の歴史を追いながら、自身の存在意義や刀としての在り方を模索していきます。

そして、ミュージカル『刀剣乱舞』最大の特徴は2部のライブパート。1部はミュージカルですが、2部は「現世での戦い」と称し、アイドル風の衣装に身を包んだ刀剣男士たちが歌って踊ります。『真剣乱舞祭』はライブですが、全体は芝居仕立てになっており、曲と曲のつなぎにお芝居のパートが登場します。

『真剣乱舞祭』開演!

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両国国技館は中央ステージ、客席は360度全開放。東西南北がそれぞれ花道のようにせり出しており、東西とステージからアリーナ席を対角線上に仕切る4つの道が、キャストが出入りする場所になっています。

観客の多くがペンライトを持って開演を待っていたところ、注意アナウンスが。担当したのは三日月宗近(演:黒羽麻璃央)。「光る棒(ペンライト)と光る提灯(販売されていた公式グッズ)」の扱いについての注意事項が中心ですが、三日月宗近が口にするペンライトの俗称である「光る棒」という単語に、客席からは笑い声が漏れます。

「芝居パートの時は光を消してほしい」というお約束事を胸に開演。舞台が暗転し、刀派三条の刀たちが歌う「うたかたの子守歌」に合わせ、覚束ない足取りの加州清光が登場。冒頭の印象的なセリフへと続きます。

加州はどうなってしまうのか!?いざ五番勝負!

加州を囚われの身としたのは、三条派の刀たち。『阿津賀志山』で一緒に戦った加州が新選組とばかりと一緒にいることを不満に思っており、今回の件を企てたとのこと。加州を助けにやってきた新選組の刀たちに対し、5回鐘が鳴りおわるまでの勝負を挑みます。ちなみに三条の刀たちは面をかぶっていたので、正体が丸わかりなのに新選組の刀たちは誰も気が付かない、という鉄板の流れ。「気付いてたの僕だけ!?」と堀川の控えめなツッコミに笑わされます。

11振りでのテーマソング的楽曲「刀剣乱舞」、加州と石切丸の「矛盾という名の蕾」を経て、対決一番手である石切丸が登場。霊力でまやかしの時間遡行軍を出現させたところでコミカルな流れから一転、乱戦となります。穏やかなタイプと思われている石切丸ですが、「らぶフェス」でみせたのはちょっと怖い一面。「本気で戦わないと折れてしまうかもしれない」という言葉に刀を抜き、「戦うモノの鎮魂歌ーレクイエムー」に合わせ、刀を振るいます。

二番手の今剣ではミュージカルの使用曲である「きらきら」の振りつけの真似をすることが課題。飛んだり跳ねたり、蛙の格好をしたりと可愛い振付を苦心しながら真似る新選組の刀をよそに、最初は動作を真似なかった蜂須賀。最終的には誰よりもノリノリで振付をまねており、客席を沸かせています。

三番手の岩融は教養対決。和泉守がドヤ顔で「教養といえば俳句だろう!」と俳句対決を持ち掛けたため、堀川や安定が頭を抱えることに。「俳句対決」は日替わり要素になっており、加州のお題に添っての回答があります。一応俳句を披露する和泉守に対し、五七五のルール無視。「無季自由律」での俳句(?)を岩融が披露したため、和泉守の勝利という形でストーリーが進みます。

ここで『幕末天狼傳』に登場した、近藤勇、土方歳三、沖田総司ら人間キャスト達が登場。本公演では刀剣男士たちが歌う「爪と牙」を歌いながらの殺陣を披露しました。

四番手となる小狐丸との対決は、11振り全員が内番服で登場。「えおえおあ」を客席も手振りで参加しつつ、刀剣男士たちは畑仕事に励みます。三日月が馬(4足歩行)を連れてきたり、石切丸と今剣が豊穣を願って祈祷をしたり、セリフを話す以外の細かい動きが多いパートというのも特徴。正直目が足りなくて困りますし、角度によっては動きが見えない男子がいるというのも困ったところ。わいわい和やかに進むパートなので、ほっこりとした気持ちになります。その後、源義経、武蔵坊弁慶、源頼朝、藤原泰衡ら『阿津賀志山異聞』の人間キャストたちが登場し、「勝利の旗」を歌唱しながらの殺陣が行われます。

五番手である三日月は、ソロ曲「Endless Night」を歌いながらの登場。ステージのライト演出の、客席が青一色に染まる様がとても幻想的です。三日月とは舞で勝負となり、11振り全員での「mistake」。パート分けが「らぶフェス」独自の物になっているので必聴です。ここからは怒涛のライブパートとなり、三条派、新選組の刀たちと入れ代わり立ち代わり登場します。加州はほぼ出ずっぱりとなりますが、椅子を使ったダンスに黄色い悲鳴が上がり、客席を赤一色に染め上げた「解けない魔法」以降は、本来とは違った組み合わせでの登場もあり、意外な組み合わせが楽しいところ。ミュージカル「刀剣乱舞」名物といえるファンサービスタイム「大袈裟」と「KEY MAN」歌唱時は、主に2階を中心に客席を縦横無尽に駆け回り、ファンを喜ばせました。

その後はどうして三条派の刀たちがこんな企てを起こしたのかを種明かしするパートがあり、さすがはマイペース揃いの三条派と思っていたら意外なオチがあったりと、芝居パートは緊迫した始まりから一転、和やかな雰囲気で終わりました。そして公演の最後を飾るのは、「漢道」。人間キャスト全員の太鼓に加え、11振りの刀剣男士とダンサーたちが舞台を所狭し駆け回ります。出陣の衣装に着替えた後は、「刀剣乱舞」で締めくくり。1人一言の挨拶などもあり、大歓声に包まれたまま昼の部の公演が幕を下ろしました。

まさにお祭り!大ボリュームの内容

お祭りと称する通り、本公演よりも自由度が高く、刀剣男士の様々な姿を見せてくれた「らぶフェス」。特に蜂須賀虎徹は可愛い面が前面に押し出されているなど、本公演の時とは違った印象を受けるでしょう。三条派と新選組は、厳島神社奉納公演で共演はしていましたが、芝居で長く絡むというのは初めて。本丸ではこういう会話をしているのかな、といった想像を膨らませる内容となっています。

「刀ステ」では12振り登場し、殺陣のシーンでの目が足りない、と頭を抱えましたが、「刀ミュ」では舞台が360度解放ということもあり、特にその傾向が顕著に。反対側で可愛い動作をしているのに目の前でも「今剣と堀川が、負けないぞとでも言うように額を突き合わせている」というシーンを見逃せず、モニターと目の前を交互に見るというとんでもなく忙しい事態に。あまりにも一度に情報を取り込んだため、情報を処理しきれず「あれは夢だったのだろうか……」となった観客も多い事でしょう。

本公演では基本的に2部も着席しての観劇のため、立って観ることに戸惑っていたお客様も多いですが、最後のあいさつではキャラクターの名前を呼ぶ声が両国国技館にこだまし、嬉しそうなキャスト達の笑顔が印象的でした。かっこよく、かわいく。刀剣男士たちの新たな魅力を見せてくれた、まさにお祭り的盛り上がりと、芝居に歌にダンスにと、大ボリュームの内容で、2016年を締めくくりました。

また、続々と新作公演も決定しています。
2017年3月・4月は東京・大阪でミュージカル新作公演『三百年の子守唄』、
6月・7月は東京・京都・福岡で舞台新作公演『暁の独眼竜』が上演予定です。
2017年も刀ミュ、刀ステから目が離せません!

ミュージカル『刀剣乱舞 三百年の子守唄』

映像配信・DVD/BD発売情報

 ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭 2016~

 関連リンク 
ミュージカル『刀剣乱舞』公式サイト
ミュージカル『刀剣乱舞』公式Twitter
©ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

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藤堂しま

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ブラウザゲームと猫が日々の癒し。2.5次元系舞台に注目してます。

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